社会人の資格試験勉強法について思い付くことをブログにしてきました。
しかし、直ぐに書くことが無くなってきました。
そんな中、見付けたのが(「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめたみた。)日経BP発行です。
100冊の勉強本に出てくる項目を、多い順に並べた構成の本です。
色々な勉強本からのエキスが、プカプカと浮かんでいるような本です。
興味のある方は、一度手に取ってみてください。
「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。 [ 藤吉 豊 ] 価格:1,650円 |
私は、この本から項目を拝借して、私なりに注釈を加えていくつもりです。
見たところ、40項目もあります。
第1回は、「繰り替えし復習する」です。
繰り返しといえば記憶の定着であり、復習といえばすき間時間ですよね。
エビングハウスの「忘却曲線」
何故、繰り返しが必要なのでしょうか?
それは、記憶を定着させるためですよね。
そこで、出てくるのが、エビングハウスの「忘却曲線」と「節約率」です。
有名な「忘却曲線」とは、20分後には42%を忘れてしまい、58%しか頭に残っていない。
そして、1時間後には56%忘れ、
1日後には74%忘れ、
1週間後には77%忘れ、
1ヶ月後には79%忘れる。という曲線ですよね。
ここから言えることは、「1ヶ月経っても2割は覚えている」ではないでしょうか。
かつ、1日後と1ケ月後の記憶している差は、5%です。
エビングハウスの「節約率」
問題にしたいのは、あまり聞かない「節約率」の方です。
これは、1時間掛けて覚えたものをある時間の後に覚え直すとすると、
どれくらい時間が節約できるか?というものです。
例えば、20分後の節約率は58%ですから、
1時間掛けて覚えたものを、20分後に覚え直すとすると25.2分掛かるので、34.8分節約できることになります。
この節約できた34.8分が、1時間に対しての58%となるので、節約率58%です。
60分後の節約率が、44% (1時間に対して、覚え直しに39.6分掛かり26.4分の節約)
1日後の節約率が、34% (1時間に対して、覚え直しに39.6分掛かり26.4分の節約)
6日後が、25% (1時間に対して、覚え直しに45分掛かり15分の節約)
31日後が、21% (1時間に対して、覚え直しに47.4分掛かり12.6分の節約)
だそうです。
ここから言えることは、復習には時間が短くてすむと言うことですよね。
復習の回数が増えていけば、さらに時間が短くてすむはずです。
そこに、覚えてしまった項目を外していくと、さらに時短となります。
復習のベストタイミング
このエビングハウスの「節約率」から、復習のベストタイミングをみてみましょう。
1日後の復習では、1時間の勉強に対して約40分の時間が掛かります。
6日後の復習では、1時間の勉強に対して約45分の時間が掛かります。
その差、わずか5分です。
(40分に対してのその差5分は約13%です。これをわずかと言えるかは、人によりますね。)
6日後と31日後を比べると、1時間の勉強に対して必要復習時間の差はわずか3分です。
この「節約率」から言えることは、復習は何時やっても良い のではないでしょうか?
では、出典元の「100冊のポイント」には翌日までにと出ていますが、
「1回目の復習は1~3日後には行いましょう」
と言う意見が多いように思います。
私の予想ですが、「既に1度やった感」がまだ強く残っているからではないでしょうか?
そして、2回目以降の復習は割とマチマチですが、2回目は1週間後、3回目以降は1ヶ月後ごとに辺りが妥当ではないかと思います。
私の場合は、頭から終わりまでを只々繰り返すだけですが。
すき間時間の活用
エビングハウスの「節約率」がら導き出さることですが、復習を繰り返すと復習に掛かる時間が短くなってきます。
短い時間で復習ができるのなら、すき間時間の活用が問題となってきます。
「すき間時間を制するものは、試験を制する」とよく言われますよね。(たぶん、そんな気が)
すき間時間の利用法は、下のブログに書いていますので、興味のある方は是非。
まとめ
勉強法の本に最も多く取り上げられているのが、「繰り返し復習する」だそうです。
そして、繰り返しといえば記憶の定着であり、復習といえばすき間時間 です
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