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おうち英語、乳幼児の外国語

資格試験の勉強法
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私には、子供がいません。かかわったこともありません。

さらに、私は英語が苦手です。

ただ、昔むか~し、「人間とは何ぞや」を調べてみようと思い立ち、乳幼児の発達についての本を数冊読んだことがあるのです。

そこで得た知見をもとに、このブログを書いています。

よって、これはオヤジの「ひとり言」です。悪しからず。

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音素の発達過程

「音素」・・・聞きなれない言葉ですよね。

言葉の発音の最小単位の事なのですが、

日本語の「さ」はローマ字表記で「sa」ですよね。

子音の「s」と母音の「a」から成り立っているのですが、その「s」や[a」が各々、「音素」です。

日本語の母音の「音素」の数は「ア・イ・ウ・エ・オ」の5個ですよね。

英語には母音の「音素」だけで30個近くあるそうです。

今回、「おうち英語ブログ」を書くにあたって、この「音素」をネットを調べていたら、

【脳と教育】第2回 乳児の言葉の学習と文字能力(前編) – 研究室 (crn.or.jp) と次の第3回を見付けました。

ここに、気になる2つの問題点を見ることができます。

1つ目は、母国語の「音素」の問題です。

この「音素」を聞き分ける能力は、生後1年もしないうちに母国語の「音素」に固定されるそうです。

固定されるとは、母国語にない「音素」は、無視すると言うことです。

無視するからこそ、少し訛った「さ」を聞き分けることができるのです。

日本語で「ア」と判断される母音も、英語では「ʌ」「æ」「ɑː」「əː」「ə」の5つの母音があるみたいです。

米国の赤ちゃんは、5つの「さ」を分類し理解しなければなりません。

しかし、日本の赤ちゃんは、これらを全て同じ「さ」と認識しなければいけないのです。

また、無視するからこそ、父親と母親の言葉を同じ「音素」と認識できるのです。

「音素」が固定されると次に、親の話す言葉の意味を探り始める段階に入ります。

ヘレンケラーよろしく、物には名前があり、行動にも言葉が振られていることを認識するために、

言葉の暗号解読が始まるのです。

ここに、バイリンガルにさせたい子供に、母国語プラス外国語の「音素」を学ばせると、その分「音素」の聞き分けに時間を要します。

日本語では一つの「ア」と理解しなければいけないのに、英語では5個の「ア」に分けなければいけないのです。

まだ「言葉」の概念も確定していない子供に、無視すべき「ア」なのか、分けるべき「ア」なのかを理解させなければならないのです。

この矛盾を理解するには、時間をかけてデータを集めないといけないのは、能力を失った大人の方々にも理解できるはずです。

すると、言葉の暗号解読の元の文字が確定しない状態が長く続くことになります。

そして、暗号解読を始める時期が遅くなります。

例えるなら、文字の汚い人の書いた暗号を解読するのと同じです。

「あ」と書かれているのか「ʌ」「æ」「ɑː」「əː」「ə」と書かれているのかが分からない暗号文は、解読できませんよね。

「あ」を分ける作業の分だけ、暗号解読が遅くなります。

語彙獲得

次の問題が、習得する語彙数です。

例えば、5歳の子供が獲得できる語彙数を100としましょう。

日本人の子供は、日本語で100語話せるようになりますよね。

バイリンガルの子供は、例えば、日本語50語で英語50語となります。

日本語に限ってみると、同年代の子供の半分の語彙力しかありません。

ここに、暗号解読の時期が遅かったことを加味すると、語彙力が半分いかないかもしれませんね。

この問題は、成長するに従い無意味なものになってきます。

私が気にしているのは、幼稚園や小学校に入った時に、友達の言葉が分からない可能性です。

その時に、バイリンガルの子に、劣等感が植え付けられないか、を心配しています。

ファーストインプレッションは長引く可能性がありますから。

その代わりに、英語教育が始まると状況は変わることにはなります。

しかし、このセカンドインプレッションには、いか程の効果が期待できるのでしょうか?

英語を始める時期

一度無視された音素は、もう獲得できないものなのでしょうか?

乳児にとっては、言葉と言う暗号の元の文字を確定させることは急務です。

だから、使わない音素の無視が大事なのですが、能力自体は無くなった訳ではないはずです。

成人してから英語を習い始め、立派に話せるようになっている人が多数いるのですから。

いったん無視した「音素」を聞き分ける能力も、努力次第で復活できるのです。

では、何時から英語を習い始めるのが、一番楽に且つ効果的なのでしょうか?

私は、音素や語彙力の問題を考えると、小学校に入ってからで十分だと考えます。

少なくとも、「5歳の壁」の前には日本語オンリーの言語教育が良いと思っています。

幼稚園でのファーストインプレッションが、日本語の語彙不足による劣等感ではかわいそうです。

そして、子供の教育にあたってのひとつ注意点があります。

何事においてもですが、くれぐれも、嫌がる子供に無理強いはしないことです。

英語をできるだけ楽に習得させんがために「おうち英語」を取り入れたのに、

無理強いをすることにより、英語嫌いになったのでは、元も子もありません。

小学校に入るぐらいの年齢になれば、少しは落ち着いてくると思います。

すると、子供に英語の勉強をさせる際に、親が子供を怒鳴りたくなる可能性が少しは減るのではと考えます。

小学生以下なら、何事にも。直ぐに飽きるものです。

親としては、直ぐに飽きる子供に、「ビデオを見なさい」「パソコンの前にいなさい」「勉強をしなさい」等々、怒鳴りたくなるでしょう。

子供にとっては、いい迷惑です。

この「親が子供を怒鳴る」問題をクリアできるのであれば、

「5歳の壁」を超えてから英語を始めても良いと思います。

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