試験において少しでも多くの点数を取るときの心構えは、
完璧を求めない
に限るのでは思います。
別の言い方をすれば、些事にこだわらない=細かい事にこだわらない、となります。
各段階における「完璧を求めない」について説明したいと思います。
始める時
資格試験を取ろうと思った時から、勉強を始める段階までについては、
資格試験の勉強法ーはじめの一歩 に書いています。
完璧を求めないどころか、気楽に、気楽にを勧めています。
気になった方は、読んでみてください。
参考書や問題集の勉強
気楽に勉強を始めたら、徐々に本格的な勉強に入って行きますよね。
ここで、やってはいけないのが、参考書や問題集を完璧に理解しようとすることです。
特に、理解をしてから進むと言う考え方です。
このブロブの他のところでも書いていますが、
参考書も問題集も、何回読んだかが大事です。
回数を読むことにより、点の理解が、線の理解になり、面の理解になってくるのを狙います。
第1章のこの論点と、第3章のあの論点が、似ている、つながっている、中には矛盾していると感じるものもあると思います。
回数を読むと、根底に流れる考え方が、最も基本的な定理が、見えてくることがあります。
勉強を始めると、小難しい定理にばかり目が行きがちです。
結果、根本が飛んでしまい、さらに難しく感じることがあります。
例えば私の場合ですが、電験における最も基本的な定理は「オームの法則」です。
こんな簡単な事に気づくのに、問題集を何回か読んでからでした。
2〜3回読むと線の理解になり、4〜5回読むと面の理解になるのではないでしょうか。
そのためには、分からないところは分からないまま読み進む必要があります。
なぜならば、細かいところにこだわっていては、回数を読めません。
試験の合格点を理解する
多くの資格試験の合格点は、60%ぐらいです。
中には80%ぐらいと言った物もありますが、少数派です。
合格点が60%とは、どんなものなのでしょう。
今ここに全問題が10問で、1問につき5個の設問で構成される試験があるとします。
そして、私の全体の理解が8割で、各分野の理解が8割程度だとします。
すると、この試験の8問に手を付け、各問の4個の設問に正解する事ができる計算です。
全設問50個中、32個に正解できます。
正解率64%で合格です。
これより、全体の2割の分野は苦手のままで良いのです。
理解の深さも8割程度で良いことになります。
こう考えると、完璧である必要はありません。
試験本番
試験本番では、可能な限り多くの点数を取ることが至上命題です。
そのためには、択一問題ならサイコロを振ってでも答案用紙を埋めましょう。
記述式問題なら部分点をを狙って、関係のありそうなことは全て書きましょう。
等々、細かいテクニックはありますが、
本番の試験において最も大切なことは、時間配分です。
また、同時に、分かる問題から解く、分からない問題は飛ばすの判断も大切です。
例えば、10問で50分なら1問5分ですよね。
最後の見直し時間を考えて、1問4分半では終わらしたいものです。
問題を読んでから、この問題は解くのか飛ばすのかを一瞬で判断しなければいけません。
この時間感覚と解く飛ばす判断の練習は、
過去問の1年分を本番の試験時間で解くことにより行いましょう。
また、必要最小限の勉強がてきているかの判断もできます。
まとめ
電験3種に合格するための勉強法 で使った図です。
合格点の60%を取るのに1000時間かかったとして、満点近くにするためには2000時間以上かかりますよ、を示したつもりの図です。
この曲線は2次曲線を使っているので、満点にするためには更に多くの時間がかかるはずです。
試験は合格すれば良いので、効率的に必要最小限で勉強しましょう。
完璧を求めると、限りなく時間がかかりますよ。
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